19世紀から現在まで年月を経てパリの下町で発展したアコーディオンを中心とした小粋な音楽、ミュゼット。マヌーシュ(ジプシー)のギター奏者が加わり洗練された1930年代のスタイルを中心として、ミュゼット、スウィング、シャンソンナンバーなどを演奏しています。パリの街角、ダンスホール、酒場に流れたノスタルジックで洒落た音楽をお楽しみ頂けると嬉しいです。

We plays snappy music, called “Mussette”. Musette is organized around accordion, which was developed in the downtown of Paris. We plays mussette, swing, and chanson that have been sophisticated and evolved as Manouche guitar player joined in 1930s. 

ミュゼットについて

 「ミュゼット」のルーツはフランス中部山岳地帯、オーベルニュ地方に11世紀頃から伝わるふいご式バグパイプの一種、キャブレット(別名ミュゼット)と呼ばれる楽器で演奏された民族音楽です。

 19世紀後半、産業革命に伴いオーベルニュの田舎から多くの人々が職を求めてパリに移住しました。彼らはパリの下町バスティーユ界隈に住み着き、厳しい労働に耐えつつ、週末にはカフェなどに集まって故郷の音楽ミュゼットを奏でダンスを楽しみました。(バル・ミュゼット)

 やがてイタリアからも移民労働者がバスティーユ界隈に住み着くようになり、彼らが持ち込んだアコーディオンがキャブレットに代わってミュゼット演奏の中心となり、軽快かつノスタルジックなパリ・ミュゼットとして20世紀初頭のパリで大流行しました。更に多民族都市パリにはイタリア人に続いて北方系ジプシー(マヌーシュ)がやって来て、ギターやバンジョーでミュゼットの演奏に加わり、メロディ、ハーモニーはより複雑に絡み合い音楽的に進展していきました。